2024年度 実践・森づくり技術講座


第1回 森づくり概要とノコ・ナタの使い方

日時】2024年4月20日(土)

場所】鳩ノ巣フィールド

実施概要

 ・ノコ・ナタの使い方、手元ロープ作成

参加者】2名:松井紀尚 山崎伊織

スタッフ】講師:星野、丸山、事務局:諏訪

報告者】諏訪

 

鳩ノ巣駅前の四阿屋に集合し体調、保険加入、参加費徴収をおこなった後花の里、鳩ノ巣フィールドへ向かいました。

開講式

季節が進み、鳩ノ巣フィールドの新緑と共に2024年度『森林塾・技術講座』参加の2名を迎えました。塾長挨拶と自己紹介を行いました。

鳩ノ巣の自然の中で林内作業の基本技術を学び、インストラクターとして今後の活動にも生かして頂けるよう予定の5回、宜しくお願いします。

 

服装・装備について

林内での様々な危険を予防、回避する為に装備を整えます。ヘルメットのかぶり方から襟元、袖、裾、手袋、靴に渡り活動に相応しい装備の説明がされました。

 

いざ出発です
いざ出発です

装備を整え薬師堂上広場に出発しました。

鳩ノ巣フィールドについて

成り立ち、活動組織とFIT森林塾の役割など多くの人が関わっている環境だと伝えられます。

薬師堂上広場
薬師堂上広場

 

手元ロープ作成

アイ・スプライスとアメリカンホイッピングの方法を学びました。手順を確認しながら進めます。

お2人は呑み込みが早く、スムーズに進みました。

ロープワーク

引き解け結びと仮止め結びの説明と実践です

引き解け結びは使用頻度が高い結び方です。
引き解け結びは使用頻度が高い結び方です。

 

仮止め結びの実習。

ロープワークは練習あるのみ。


ノコの種類と構造】【ノコの使い方他

ノコ(手ノコ、大ノコ)の基本動作と安全対策の講義の後、参加者がスギ、アラカシ、エゴノキで玉きりの練習しました。

ノコの構造の講義
ノコの構造の講義
大ノコでの玉切り
大ノコでの玉切り
ノコの向きを確認しながら実践します。
ノコの向きを確認しながら実践します。

ナタの種類と構造】【ナタの使い方他

ナタの講義では片刃(左利き・右利き用)、両刃の構造的な切れ方の違い、危険な動作、安全なナタの扱い方が説明されました。実習ではスギ材で杭を作りました。徐々にナタにも練れていきました。

ナタを使って杭つくりノ説明。
ナタを使って杭つくりノ説明。
始めは難しい様子でしたが・・。
始めは難しい様子でしたが・・。

枝始末

アラカシを用いてノコ、ナタを使い、枝始末の説明と実習が行われました

ナタの振り下ろし方では緊張している様子が見られました。危険と隣り合わせの為常に意識して行ってほしいです。

枝払いの説明
枝払いの説明
枝払いの実習
枝払いの実習
多くの枝を処理しました。
多くの枝を処理しました。

 

道具の手入れ

実習が終わり花の里に下りてから本日使用した道具の手入れを行いました。

円になり講師から説明を受けながらノコに着いたヤニを落とし防錆剤を塗布します。

刃物の前に手を出さず、刃物を持って動いたりせず、必要な物は投げて受け渡します。常に安全を意識しての行動です。

閉講式

道具をしまい真田紐の巻き方を教わった後、受講者から一言を受け第1回の技術講座が無事終了しました。

 

・初めての経験で勉強になった、次回からも頑張りたい。

・5回終わりすぐに出来るとは思わないが、経験を積んでいきたい。

・ナタの扱いに苦戦したが、徐々にうまくなりたい。

 

講師より

・呑み込みが早い2人でありスムーズに進行した。手元ロープの結び方は繰り返し行い身につけてほしい。

・ノコ、ナタの扱いがスムーズだった、今後も気を引き締めてやっていってほしい。

 

 

閉講式の様子
閉講式の様子
二丁刺しの真田紐 巻き方
二丁刺しの真田紐 巻き方
フデリンドウ
フデリンドウ


森林塾体験会


日時】2024年3月2日(土)

場所】鳩ノ巣フィールド

実施概要

 ・鳩ノ巣フィールドの案内

 ・間伐の説明、木登り見学、間伐体験(伐倒)

参加者】3名:森 和子、坂井晋平、斎藤 均

スタッフ】講師:星野、丸山、アシスト:鈴木(幸)、岸本、立川、諏訪(事務局)

報告者】諏訪

 

 

鳩ノ巣駅舎
鳩ノ巣駅舎

 

鳩ノ巣駅前四阿に参加者3名(キブシの会)は9:40集合した。

三寒四温、晴れた青空で今日は寒い。

健康確認と集金の後、徒歩10分程の「花の里」に移動しました。

開会式

 

開会式
開会式

 

 

開会の言葉と自己紹介を行い本日の活動概要が伝えられました。

鳩ノ巣フィールドの地図を配布。急峻な土地である為、移動の間は私語を慎み歩行に専念すること、荷物は背負い手を開けておくこと等の説明を受けました。

準備体操を行った後、装着説明を受けながら各自名前を書いたヘルメット、二丁刺しを装備しました。

 

 

鳩ノ巣フィールドの案内

 

鈴木講師による植物の説明。
鈴木講師による植物の説明。

 

 

作業フィールドを移動する途中でツツジ、サツキの違い、実生のムクロジ、ホオの葉、イヌブナ、ブナの違い、アブラチャンの花、アケビ、ヤマコウバシ、ヒイラギ、マンサク等々多くの植物の楽しい話を聞くことが出来、FITの先輩の「人に伝える技、心」も参考になりました。


薬師堂上の活動地
薬師堂上の活動地

 

 

鳩ノ巣フィールドはFITの活動だけでなく、森づくりフォーラム主催の「多摩の森・大自然塾」の活動も行われており、本日はFITメンバー以外の方もここで作業をされていました。

 

ハイラインにて。
ハイラインにて。

 

11:40 上部の広葉樹林地に到着御 鳩ノ巣フィールドの成り立ちや、現在の活動説明をうけ、「実践・森づくり技術講座」を卒業した先輩から体験談を聞きました。

先輩からの体験談を聞く
先輩からの体験談を聞く

岸本講師による人工林の話
岸本講師による人工林の話

 

 

 

昼食後、人工林内に移動。業者による間伐後の光の入る林内鳩ノ巣フィールドの人工林の説明と未来予想図の話がされました。

間伐体験

丸山講師による間伐の説明
丸山講師による間伐の説明

 

いよいよ技術講座でも実施する間伐の説明と実践。

受け口、追い口の説明。

スタッフによるロープをかける為、ステップを使った木登りの見学。

受け口、追い口づくりの実践。

足場が不安定な場所でのロープ引き等を体験する。

 


不安定な位置でのノコの使い方の奮闘
不安定な位置でのノコの使い方の奮闘
経験があると安定した受け口づくり。
経験があると安定した受け口づくり。
掛け声の大切さの学び。
掛け声の大切さの学び。


参加者の感想

・森林整備の大変さを学び、良い体験をした。

・色々教えて頂いた。自分の立ち位置を知り、安全を身につける必要性を学んだ。

・思いがけないことも起きるが経験として生かしていければ良いと思う。

・皆で息を合わせて引っ張るという一体感が心地よかった。

 

体験会を終え

新体制となった講師陣からも自らの技術を更に磨く事や、指導する立場となり如何に伝えていくか等

参加者と共に学んだことが感じられました。

今後の技術講座の回を重ねることで講師側も共に成長していきたいと考えています。

まだ寒い日もある鳩ノ巣フィールドですが足回りを整え、安全で楽しく講座が行えますよう頑張ります。

皆様の参加をお待ちしています。