2023年度 実践・森づくり技術講座

第5回「木登りと枝打ち」

日時】2023年11月18日(土)晴れ時々うす曇り 気温11度

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・講義:木登り、道具の使い方

 ・実習:木登り

 ・講義:枝打ちの目的と方法

 ・実習:枝打ち

参加者】5名:吉田昇、鈴木歩、西出幸子、木寺宜仁、戸部美紗子

【スタッフ】講師:牧田、星野、丸山  アシスト:諏訪

【報告者】 諏訪

技術講座も最終回となりました。

今年度は第1回が5月に順延になった以外は天候に恵まれ、受講者の全員が皆勤となりました

木登り・道具の使い方

木登りと作業には欠かせない安全帯装着を学びます。

 

安全のための2段構えの造りは、繰り返しの練習と、確認が必要です。

フィールドで講義を受けました登りながらの安全帯操作は簡単に見えても実践 すると思うようにはいかないものです。

 


ステップ・ムカデ梯子・

ワンタッチラダーの扱いと登り方を学びます。

固定方法を忘れずに。

講義後の木登り実践ではワンタッチラダー+ステップで高みを目指すことが出来ました。


【枝打ち】

枝打ちの目的、方法を学びました

枝座を残さないように丁寧な枝打ちが必要です。

随分高いところにある枝を落とすのだなと感じた方もいたでしょう。

怖さとも戦いながら、目的の枝まで道具を駆使して登っていきます

緊張で、身体に不要な力が入ってしまう様子でした


ステップラダーにも慣れてきました。そして丁寧な枝打ちを心がけます。

 

 

 

ステップラダー+ステップを使いこなせています。


枝打ち作業に集中します。
枝打ち作業に集中します。
幹の後ろの枝打ちでは左手も使います。
幹の後ろの枝打ちでは左手も使います。
ワークポジショニングロープ(安全帯)のフル活用。
ワークポジショニングロープ(安全帯)のフル活用。

閉講式・①振り返り・②全体の感想

はじめは恐怖があったが楽しくなった。想像を超えていた。

・道具を見て大変そうな印象だったが、楽しかった。

・前回は暑く、重く、苦しかったが今回は楽しかった。

・丁寧に教えてもらい徐々に慣れて楽しくなった。

・楽しかった。見下ろす景色は良かった。

・年間を通し一通りの作業をすることが出来、やりがいや大変さを知ることが出来た。

・様々な道具や、準備などを知り面白さを感じた。

・これからがスタートです。

・装備等の基本から始まり林業作業一通りを知ることが出来た、学んだ事を次に生かしていきたい。

・森づくりを学べた。今後も活動をしていきたい。

 


講師より

笑顔で技術講座を修了しました。お疲れ様でした。
笑顔で技術講座を修了しました。お疲れ様でした。

・皆さんが無事に活動できるようにと緊張をしていましたが、楽しんでもらえたよう   なので良かったです。     

 一人も脱落せずに全員が終了できたので凄いことだと感じました。

 これからは日曜日の自主活動に参加してください。

・はじめは恐怖もあったようですが、徐々に慣れたようなので良かったです。

 すべてを学んだのではなくここからがスタートなので他の活動にも出て欲しいです

 ここ鳩ノ巣での学びは基本なので、他の場所での活動も自信を持って行ってほしい

・経験を生かすには活動を継続していってほしい

 身体及び環境のコンディションを考えながら活動することを次に生かして欲しい。

 



第4回「材の運搬/道づくり」

【日時】2023年9月16日(土)曇りのち晴れ

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・講義:材の運搬の基本

 ・実習:材の運搬

 ・講義:道づくりの基本

 ・実習:道づくり

 ・道具の手入れ

【参加者】5名:吉田昇、鈴木歩、西出幸子、木寺宜仁、戸部美紗子

【スタッフ】講師:牧田、星野、丸山  アシスト:諏訪

【報告者】 諏訪

開講式・概要説明・準備体操

衰えることのない暑さの中で、第4回目の森づくり技術講座が開催されました。

本日は材の安全な運び方、道づくりの目的と方法を理解することと

初めて手にする人もいる掛矢、唐鍬の基本的な使用を学び、道具の手入れが出来るようになる事を目標としました。

熱中症予防に心掛け、チームワークで乗り切る一日になると話がありました。

【材運び】

ロープを使用して材を運ぶ方法の説明とデモンストレーション。腰を落として材の推進力を使うことが効率の良い材運びの方法となります。                 
ロープを使用して材を運ぶ方法の説明とデモンストレーション。腰を落として材の推進力を使うことが効率の良い材運びの方法となります。                 
先頭がリーダーとなり材の進む距離、方向を声を出して指示しながら進みます。自分のすべきことを確認しているか指導されました。                            
先頭がリーダーとなり材の進む距離、方向を声を出して指示しながら進みます。自分のすべきことを確認しているか指導されました。                            

 

カーブでは足場と材位置に気を配り、慎重に進めます

各々先頭のリーダーとなり休憩しながら1時間半かけて、貯木場に着きました。

徐々に皆の息が合ってくると共に、疲労感も伝わってきました。


【道づくり】

運んだ材の設置場所を確認します。
運んだ材の設置場所を確認します。
掛け矢、唐桑に悪戦苦闘しながら基本に沿って道づくりをしました。
掛け矢、唐桑に悪戦苦闘しながら基本に沿って道づくりをしました。
次にこの道を歩く時、自慢できる道になっていれば鳩ノ巣に関わる人皆が嬉しいです。
次にこの道を歩く時、自慢できる道になっていれば鳩ノ巣に関わる人皆が嬉しいです。

閉講式での振り返り、今回の実習を通しての感想

・材の運搬作業は大変だったがチームワークよく、力を合わせることが出来た。

・引き解け結びをもっと練習していきたい。

・材運びや道づくりに興味を持っていた。力を合わせる事を実感した作業だった。

・今までは歩くだけの道だったが、山道への意識が増した。

・協力して取り組むことが出来た。

・足場の悪いところで材を運び、道づくりの重労働を知り歩きやすい道を作ることの大切さを知った。

・重い材も力を合わせる事で運ぶことが出来た。

・暑く大変だった。

 

 協力しチームワークが強まった一日だったと思う。

 暑く熱中症リスクも高い日だった。筋肉痛も出ると思うので身体ケアをしてほしい。

 昨今材を運ぶところはそうそう無いが、担ぐことはリスクが高い。ロープを使用して力を合わせ材の運搬することを学ん 

 でもらっている。今後はその学びから応用をきかせて材運びに生かして欲しい。


第3回「大鎌の使い方と下刈り/森林ボランティア活動の安全」

【日時】2023年7月15日(土)曇りのち晴れ

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・講義:ボランティアの安全

 ・講義、「大鎌の使用と手入れの基本/下刈りの方法と基本」

 ・実習:下刈りの方法

 ・実習:大鎌の手入れ

 ・実習:道具の手入れと収納

【参加者】5名:吉田昇、鈴木歩、西出幸子、木寺宜仁、戸部美紗子

【スタッフ】講師:牧田、星野、丸山  アシスト:諏訪

【報告者】諏訪

梅雨明け前ですが 朝から夏の暑さです。
梅雨明け前ですが 朝から夏の暑さです。

【開講式・概要説明・準備体操

 

夏本番、28度にもなる気候の中で「森づくり技術講座第3回」が開催されました。

 

目標は

・森林ボランティア活動の安全の基本を理解する。

・大鎌の使用と手入れの基本ができる。

・下刈りの目的と方法を理解する。

                     でした。

 

 

幸運にも、雲が厚く陽射しが遮られていました。
幸運にも、雲が厚く陽射しが遮られていました。

 

 講義 【森林ボランティア活動の安全】

 

下刈り作業では特にハチ、ツタウルシ等危険動植物との遭遇がありますが、特にハチの生態(危険な季節)営巣場所、種類による攻撃性の違い、スズメバチの攻撃の4段階の講義とハチに遭遇した時の対応ゃ、刺された時の対処方法を学んでもらいました

先ずは大鎌、持ち運びの基本です。カバーはとても大切。
先ずは大鎌、持ち運びの基本です。カバーはとても大切。

 

講義【大鎌の使用と手入れの基本/

   下刈りの方法と基本】

 

・移動する際は必ず大鎌にカバーを付ける。

・刃は自分の前方にして谷側の手で地面と平行に持つ。

・人との距離は鎌の長さの2倍以上とる

・休憩時にもカバーを付ける。

 等、大鎌の扱いについての注意が伝えられました。

 

 

下刈りは植栽木の生長を阻害する雑草木を刈り払う作業です基本姿勢は右手右足が前。左手はしっかり握り右手は軽く鎌をコントロールします。
下刈りは植栽木の生長を阻害する雑草木を刈り払う作業です基本姿勢は右手右足が前。左手はしっかり握り右手は軽く鎌をコントロールします。


払い鎌の練習

 

下刈りの目的、作業姿勢や注意点の説明の後 払い鎌の実習です。

鎌の背を地面に軽く着け、刃先を少し上げて地面を滑らせるようにして・・・。


 

大鎌の手入れ

 

安定した場所で、大鎌の柄の先を地面に、刃の付け根の柄の部分を左手で押さえ、刃は台の上に乗せ3点固定をします。砥石を前方に押し出すようにして砥ぎます。砥石を刃に充てる角度がポイントです

 

フィールドに移動、40分ほど登りました。
フィールドに移動、40分ほど登りました。
作業場所近くの林内でお昼休憩。午後の実習に備えます。
作業場所近くの林内でお昼休憩。午後の実習に備えます。
下刈りの目的と、灌木を使って引き鎌の方法を説明。
下刈りの目的と、灌木を使って引き鎌の方法を説明。

 

 

15分作業して5分休憩するを繰り返して上まで下刈りを進めてきました。

足元を固定して、軸足を動かさない足の運び。

縦刈りでは隣接作業、上下作業の禁止、声掛けをする等を心がけながら、鎌の扱いに慣れて頂きました。

 

 

【大鎌の手入れの基本】

午前中の講義を基に鎌を研ぎました。

砥石を刃にあてる角度の難しさも感じてもらえたと思います


【閉講式での振り返り・今回の実習を通しての感想】

 ・子供のころや経験したこと、蛭がついたことを思いだした。

・初めて鎌を持ちました、持って山を登るのも大変でしたが作業をするにつれ    爽やか気分になりました。

・今回は涼しくて良かったです。

・力の入れ具合が分からなかった、経験をしていきたい。

・安全の講義内容を今後活かしていきたい。

・刈れるようになってきました。もっと慣れていきたい。

・足場の安定の必要性を学んだ。

・鎌で刈れるようになって良かったです。

・水分の必要性が分かりました。

 

前向きな感想をいただきました。慣れると面白くなるので今後楽しんでやってほしい。

・育てる林業などでは下刈りに、蔓きりなどもあるが、毎年できるわけではないのでその時の丁寧な作業が必要となる。

・体力に合わせてやっていかないといけない。本日の経験を生かしてほしい。

 まだやりたい人は他でもやっているので、体験してみて欲しい。

・涼しかったこともあり、安全に終了することができた。


第2回「間伐と造材」

【日時】2023年6月17日(土)

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・講義:ボランティアの安全

 ・講義、デモンストレーション:間伐の方法

 ・実習:ロープワーク

 ・実習:間伐と造材

 ・実習:道具の手入れと収納

【参加者】5名:吉田昇、鈴木歩、西出幸子、木寺宜仁、戸部美紗子

【スタッフ】講師:牧田、星野、丸山  アシスト:諏訪

【報告者】諏訪

朝から強い日差しです。
朝から強い日差しです。

 【開会式・概要説明・準備体操】

鳩の巣フィールドに集合し、体調確認を行いました。

梅雨の晴れ間に恵まれましたが、気温上昇が見込まれ熱中症対策への注意喚起がされました。


 講義:【森林ボランティアの安全】

 活動を行うためには、作業に適した服装、装備が必要です。

林内という環境下での危険、山林作業や、使用する特殊な道具による危険から身を守るためには、起こりうる危険を知り危険を回避することが重要です。

自ら体調管理を行い、油断、慣れ、甘い判断をすることが無いように技術を学び安全に活動していく事が大切です。

屋根の下での講義
屋根の下での講義

実習:【間伐の方法】

 フィールドに移動した後、間伐の目的、選木、伐倒方向の講義を行い、ヒノキ伐倒のデモンストレーションを行いました。

メインロープ、コントロールロープの使い方の説明を行いました。ロープを引く際は力を合わせ引く事、更に木の揺れを見てロープを引くタイミングを合わせることがポイントです。

ホワイトボードを使用して説明
ホワイトボードを使用して説明
伐倒方向説明
伐倒方向説明

 

追い口の完成を見守ります。

伐倒僕の頂点の揺れの観察も必要です。

伐倒木の表面をきれいに保ち、虫の侵入を防ぎ木を腐りにくくする。乾燥を速める目的の皮むきです。

竹べらを使用して実践です。枝払いで枝座が残っていると皮むきに影響があることを実感してもらいました。


実習:【ロープワーク】

前回練習した「締め結び」と新たに「仮止め結び」を練習しました。

手が勝手に動くようになるまで、練習あるのみ。

実習:【間伐と造材】

既に選木した直径20cm程度の杉を伐倒しました。

伐倒方向とノコが直角になる様に当て、注意深くノコを水平に引きます。足場を確保し、足場を変えることなく切り進めること、声を出して周囲にノコの進み具合を伝えること等を指導されながら順番に作業しました。

受け口、追い口を作成し作業者が退避した後、メインロープを掛け声に合わせ引きました。

枝の掛かりを抜けて伐倒が完了した際は、汗だくの受講者に笑顔が見られました。

デモンストレーションより太い木です
デモンストレーションより太い木です
受け口の斜め切り中
受け口の斜め切り中
会合線を少し修正
会合線を少し修正

  

伐倒した杉の枝払いをしました。

午前中のヒノキと違い、太い枝が多く枝座から切り落とすことに苦労をした様子が見られました。フィールドを後にする時には、明るくなった林内を感じてもらえました。

実習:【道具の手入れと収納】

 本日使用したノコの手入れを行いました円陣体制でその場にとどまり、刃物を持つ人は動かないという方法が守られ、2丁刺しの収納(真田紐での固定)も前回よりスムーズにできていました。

【閉講式での振り返り、今回の実習を通した感想】

  • 実践することは 見学だけより勉強になりました。
  • 斜面がハードなことを実感しました。
  • 間伐の手順、ポイントの多いことを知ることが出来ました。覚えておきたい。
  • 伐倒の角度、方向などは一人で確認することは難しいと感じた。
  • 皆で協力することの大切さが解った。
  • 急斜面の植林地での作業の大変さが分かった。
  • 受け口の斜め切りが大変だった。

 林内作業の様々な場面で、安全に活動する大切さを実感してもらえたと思います。

 皆さんが力を合わせることで、伐倒等の作業が出来ます。これからも力を合わせて、講座に臨んで欲しい。

 一人でも指導できるように勉強していってほしい。


第1回 「ノコとナタの使い方」

【日時】2023年5月20日(土)

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・開講式、自己紹介、準備体操

 ・服装および装備の説明

 ・鳩ノ巣フィールドの概要

 ・手元ロープの作成、ロープワーク(引き解け結び)

 ・実習:ノコの使い方(玉切り実習)

 ・実習:ナタの使い方(杭作りの実習)

 ・実習:ノコとナタの手入れ、二丁差しの収納方法

【参加者】5名:吉田昇、鈴木歩、西出幸子、木寺宜仁、戸部美紗子

【スタッフ】講師:牧田、星野、丸山  アシスト:諏訪

【報告者】諏訪智子

【開講式】

鳩ノ巣駅前集合受付:保険確認、体調チェック、今年の参加者は5名

歩いて10分ほどの「花の里」へ移動、少し雨が残っているが午後からはフィールドへ入れそうだ。

ヘルメットと2丁差しを配布、自分の名前を書き込み、1年間自分の相棒となる道具を受け取った。

9:30から開講式を行い、緊張感のある中で自己紹介をしたが、準備体操をして少し身体も心の緊張もほぐれていったようだ。

開講式では少し雨が残っていた
開講式では少し雨が残っていた

【服装、安全確認、装備の説明と鳩ノ巣フィールド概要】

 作業を行なう服装、ヘルメット及び実習で使用するノコ、ナタの説明を行なう。安全に関する基本の徹底を説明後、各自装備し、花の里にて 鳩ノ巣フィールドの成り立ちを施業内容の説明を行なう

【実習:手元ロープの作成とロープワーク】

 各自、麻ロープを使用してこれからの活動に必要なロープの作成を行なった。講師の説明に従い、索端止めとアイ・スプライス(さつま編み加工)を悪戦苦闘しながら、何とか参加者全員完成させることができた。そして自分で作成した手元ロープで引き解け結びの練習を行なった。

 雨も上がり花の里前で、昼食となった。


【実習:ノコとナタの使い方】

 講師よりノコの種類と構造、使用方法の基本、安全で楽に切れる姿勢の説明後、実際に各自丸太切りを行なった。ノコをはじめて使用した参加者はいなかったが、改めてノコの基本を学ぶことが新鮮で基本を学ぶことができた。

 同様にナタの種類と構造、使用方法の基本の説明後、クイの作成をおこなった。ノコとは違い、ナタをはじめて手にする参加者が多く、緊張の面持ちでナタを振るい講師の指導により、徐々にコツをつかめた様子だった。

「枝払い」のデモンストレーション

講師指導の枝払いを見学した。ノコとナタの使い方と使い分けの応用として実習予定であったが、時間の都合上、説明と見学となった。

ナタによる杭作り
ナタによる杭作り

【実習:ノコ、ナタの手入れ

各自使用したノコとナタなど道具のヤ二を落とし、防錆剤を吹き付け収納し、真田紐による仕舞い方を学んだ。


【閉講式での振り返り】

今回の実習を通した受講者の感想

・ロープワークは満足な結果を得られなかった。反復練習をして身につけて行きたい。

・ノコの扱いで体に力が入ってしまった。

・ロープワークは覚えきれなかった。ナタの扱いも悔いが残った。

・ロープワークは次回まで反復練習をしたい。ナタの扱いに慣れていきたい。

・講座内容は新鮮であり、学ぶことが出来て楽しかった。からだはバキバキしているが・・。

講師より

・タイム管理が 不十分で進行がうまくいかなかった。

・一年後の自分が在りたい姿を想像し、その状態になれるように頑張ってほしい

座学:装備の説明
座学:装備の説明
実習:ロープワーク
実習:ロープワーク
実習:ノコによる玉切り
実習:ノコによる玉切り
振返り:今日の一言
振返り:今日の一言


森林塾体験会

【日時】2023年3月4日(土)

【場所】鳩の巣フィールド

【実施概要】

 ・鳩の巣フィールドの案内

 ・間伐の説明、木登り実演見学、材の運搬体験、材の玉切り体験

【参加者】2名:吉田昇、鈴木歩

【スタッフ】講師:牧田、星野  アシスト:諏訪

【報告者】星野寛

【開会式】

 鳩の巣駅に9:40集合、今回の参加者は2名。

歩いて10分ほどの「花の里」で受付と体調確認をし、10:00から開会式を行った、天候に恵まれるが、まだ風は冷たい。

ヘルメットと2丁差しを配布、各自自分の名前を書き装着の仕方の説明を受けて装着する。

開会式では、各自自己紹介のあと、本日の予定とフィールド内での注意事項を説明し、準備体操を行った。

開会式は少し緊張
開会式は少し緊張

フィールド内の説明にも興味津々
フィールド内の説明にも興味津々

【鳩ノ巣フィールドの案内】

 鳩ノ巣フィールド内を案内、作業フィールドに移動する途中、2019年の台風で土砂崩れを起こした箇所や、鳩の巣フィールドの自主活動で新しく設置した場所で道づくり説明をした。シカ柵やコナラの苗木の周りに設置した網にも拘らず、シカによる被害があったこと、樹木に残るクマの爪痕を見る。

鳩ノ巣フィールドの豊富な植生や動物など多様性について、実際の現地で理解が出来たと思う。

上部の広葉樹植林地に到着。牧田森林塾塾長から「森林塾」成り立ちや鳩ノ巣フィールドにおけるFITとの関わり、現在の活動内容の説明があり、また、「実践・森づくり技術講座」を卒業した先輩から体験談の説明があった後、明るい日差しの中、昼食となった。


【技術講座で実践する内容を体験】

 昼食後、人工林地へ移動、昨年秋に間伐が行われているが、午前中に案内した落葉広葉樹林地と明らかに空気感から違うことが理解出来たと思う。

人工林地内においては、技術講座で実践する内容を現地で説明を行った。

  • 間伐の説明として1本のスギをどのように伐倒するか受け口、追い口などの概要を説明した。
  • 枝打ちのための木登りについて実演を実際にスタッフがステップを使って登る姿を見学した。
  • 伐倒後に寝かせてあった7m程度の間伐材の運搬について先ずはスタッフが実演した後、参加者にも参加してもらい3m程度を運んでもらった、材の重さや動かし方、チーム力などを体験してもらった。
  • 最後に材の玉切りを体験してノコの使い方を実践をした。

技術講座の中で実習する内容の一端を体験してもらったが、4月から始まる技術講座への期待感が膨らんだようだ。

最後に使ったノコの手入れをし収納方法の実習をした、今は難しくても技術講座でしっかり学べるので、最終回には身につくまでになります。


【参加者の感想】

  • 一度、友の会で鳩ノ巣フィールドに来たことがありますが、今日はフィールド内を案内してもらい、歩きやすい靴を選ばないといけないと感じた。
  • 材運び体験では皆で力をあわせるという事に感激、カーブなどをどうやって通過するか等、技術講座で実践してみたい。
  • 杉葉や丸太切りで子供の頃を思い出しました。
  • ロープワークが苦手ですが、材の運搬で使った”引きとけむすび”はマスターしたいと思いました。