第5回「枝打ち」
【日時】2022年11月19日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・講義:安全帯の使い方と装着
・実習:安全帯とステップの使い方
・実習:木登り道具の使い方(ステップ、ワンタッチラダー、ムカデ梯子)
・講義:木登り道具の使い方(登降器、ぶり縄の実演)
・講義:枝打ちの目的と方法
・実習:枝打ち
・実習:ノコ・ナタの手入れと収納
・閉講式、振り返り
【参加者】6名:立川、田中、長岡、濱田、早川、室伏
【スタッフ】講師:牧田、関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【安全帯と木登り道具の使い方】
①安全帯の使い方と装着方法
枝打ちは高所での実習となるため、安全帯の使い方を説明、実際に各自装着しフィールドへ移動
②木登り道具の使い方
フィールドで安全帯とステップの使い方の講義後、各自ステップの取り付けの実習を行なった。
引き続きワンタッチラダー、ムカデ梯子の特徴と取り付け方法を講師の実践を交えて説明を行なった。その後、参加者自身で道具を使用して木登り実習を行なった。
最後に登降器とぶり縄・ぶり棒の説明を講師実演により使用方法を理解できた。
【枝打ち】
①「枝打ちの目的と方法」の講義
枝打ちの目的は林内の光環境を改善し、風通しや見通しを良くして林内環境を清々しくすることで、生物多様性の維持向上を図ることをこのフィールドでは主な
目的としている事を理解した。
また、枝打ちの実習でのポイントとしてどの高さまで枝打ちをするかの目安、そして良質な材を作るためには枝座まで切り落とすことを説明して実習を行なった。
②「枝打ち」の実習
3班(各2名)に分かれ、参加者自身でステップ、ワンタッチラダー、ムカデ梯子を現場に運び、実習に取り掛かった。
まず枝打ちをする木を選択、そして樹高に合わせて木登り道具を選択して実習を
行なった。
最初は足場の不安定さで戸惑っていた参加者も次第に作業のコツを理解することができた。
【閉講式での振り返り】
最後の講座となるため、次に誰が使っても良いように使用した道具の手入れをし、倉庫に収納した。
終日天候に恵まれ予定通りの全工程を滞りなく、また怪我をした方もなく終了できた。
【実習を通した感想】
・毎回、実習は楽しいが体力が伴わない自分が不甲斐なく残念。ただし、学んだことをこれからの活動に生かして行きたい。
・今回の実習が最も緊張した。本講座で学んだことを林業整備に活かしたい。
・木に登って細い木でも人を支えられる木の強さを感じた。
・ステップを使用することに最後は慣れて3段登れたことに充実感を味わえた。
・講座を通して学んだことを今後は里山整備に役立てたい。
・木登りは思ったより意外とできて楽しかった。全講座に参加出来なかったので、参加出来なかった講座に来年に再度、参加したい。
第4回「材の運搬と道づくり」
【日時】2022年9月17日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・講義:材木の運搬(安全な運搬の基本と役割、結び方・結ぶ位置、直進、カーブ、傾斜、沢渡り)
・実習:材木の運搬
・講義:道づくりの基本(ルート選定、材の据付、唐鍬の使い方、杭打ちの方法)
・実習:道づくり(ルート選定、材の据置、杭づくりと杭打ち、唐鍬の使い方と土の移動、仕上げ)
・実習:唐鍬・ノコ・ナタの手入れ
・閉講式、振り返り
【参加者】5名:立川、田中、長岡、濱田、室伏
【スタッフ】講師:関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【材木の安全な運搬方法の基本】
①安全な運搬の基本と役割についての講義を行なった。
長ロープ、手元ロープの結び方(一重、2重)や結ぶ位置での力の入り方や締まる位置の説明を行なう。また結ぶ位置により重さの偏りや重心の取り方について指導を行なった。
運搬時の直進、カーブ、傾斜の対処方法を講師による模範作業により確認して講義を終了した。
②材木の運搬の実習
参加者5名で材木1本の運搬を実践した。
先頭、中盤、最後尾を途中交代しながら役割を理解できるように行なった。
先週、伐倒したばかりの材木で水分が多く含まれている重量のある材木のため途中休憩を挟む。最初はぎこちない動きではあったが、掛け声のかけ方やロープを掴む位置等、徐々にコツを掴み、また次第にチームワークが生まれ目的地まで運搬を終えることができた。
【道づくりの基本】
①ルートの選定、材の据付、唐鍬の使い方、杭打ちの方法について
講義を行なった。。
②道づくりの基本の実習
ルートの選定後、2班(3名、2名)に分かれ据付場所の状況確認を行なった。
各班それぞれ1本の材を現場に運び、実習に取り掛かった。長めのルートに2本の材を連続して据付るため、1・2班ともに連携を取りながら据付場所を決定した。
古い材の撤去、唐鍬を使用して据付場所の整備、材の据付、ナタを使用した杭づくり、掛矢の打ち方を講師の指導のもとに杭打ちで材を固定、さらに材を石で固め、唐鍬で土を移動して最終仕上げを行ない、道づくりを終えた。
【唐鍬の手入れ】
実習終了後の移動途中、スギッぱ(スギの枯れ葉)を使って唐鍬の手入れを行ない花の里へ移動。
【閉講式での振り返り】
花の里へ移動後、使用した道具の手入れを終了。
終日天候に恵まれ予定通りの全工程を滞りなく、また怪我をした方もなく終了できた。
【今回の実習を通した感想】
・実習を通していい汗をかけた。危険を避けて材木を運ぶ方法を理解できて良い経験になった。
・何事も基本動作があることが理解できた。それを理解し実践できる楽しさを味わえた。
・道具の使い方(杭づくりでのナタ)は経験不足で思うようにできなかったが、今回の経験を活かしていきたい。体力的にきつかったが充実感があった。
・材木の運搬が楽しかったが、裏腹に職業とした場合の林業の厳しさも実感できた。また、はじめて経験できたことはとても良かった。
・材木の運搬方法は想像していたこととは違い、目からうろこだった。皆さんと力を合わせてうまくできた時の楽しさや充実感を味わえた。
第3回「大鎌の使い方と下刈り」
【日時】2022年7月16日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・座学:森林ボランティアの安全(けが、熱中症、ハチ、ウルシ)
・講義:大鎌の使い方(持ち方、払いガマ、引きガマ)
・実習:下草刈りの実践
・実習:大鎌の手入れ
・閉講式、振り返り
【参加者】5名:立川、田中、長岡、早川、室伏
【スタッフ】講師:牧田、関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【森林ボランティアの安全】
夏の森林ボランティア活動のリスク(怪我、熱中症、ハチ、ツタウルシ)について講義を行なった。
熱中症は高温や多湿の条件下で起こるため、適宜休憩をとる、早めに水を飲むまた水を飲むことを促す、さらに他人から見ても分からない場合が多いため、口数が少なくなった場合など大丈夫?と声をかけたりしてコミュニケーションをとりながら相手の状態を早期に確認することも指導者の心得として理解してもらった。
スズメバチの偵察に会った場合は静かに立ち去るのを待つこと、巣の近くの危険域に入ってしまいカチカチと警告音を出していても聞いたことがないと気が付かない場合も多く、常に周囲の状況にアンテナを張ることが必要であることの注意を促した。
ツタウルシは葉だけでは判別し難い場合が多い、昼食時など気が付かないまま座わり触れてしまうことから、座る時のためシート等を準備品のリストに入れる指導を行なった。
【大鎌の使い方と実習】
大鎌の危険性、大鎌の構造、大鎌の持ち方、払い鎌の鎌の振り方と引き鎌の鎌の扱い方の講義を行なった。
花の里の草場で練習を行ない、下刈り実習は天候の急変に備えて、フィールド③ではなくフィールドへ向かう途中の花の里近辺で行なうこととした。
実習の前に講師から下刈りの進み方や足の運び方、団体作業である等を説明した後、下刈りの実習に取り掛かった。まずは各自練習した振り方で行なったが、講師に払い鎌の振り方、刃先で刈る基本、そして引き鎌は刃元で刈るという基本を注意されながら徐々にコツを掴み、大鎌の振り方も次第に振れるようになっていった。
天候は幸いにも練習の時間から実習を行なう間は曇り空となり、滞りなく実習を行なうことができた。10分毎に休憩を入れ、水分補給をするなど熱中症対策の実習にもなった。
【大鎌の手入れ】
実習終了後、大鎌の手入れを行った。実習で多く使った鎌の先端から元の部分を研ぐ実習を行った。研ぎ具合を刃に触れて確かめながら、各自、鎌を研ぐ感覚を学び、大鎌の手入れを終了した。
【閉講式と振り返り】
午後からの天候悪化に備え、フィールド③への移動時間を短縮することで、予定の日程を1時間ほど早く消化した。また怪我をした方もなく無事終了することができた。
【参加者の感想】
第2回「間伐と造材」
【日時】2022年5月14日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・座学:森林ボランティア活動の安全管理
・実習:ロープワーク(引き解け結び・仮留め結び)の実践
・実習:間伐の方法
・実習:造材の方法(枝払い、皮むき)
・実習:ノコとナタの手入れ
【参加者】2名:長岡、濱口
【スタッフ】講師:牧田、関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【森林ボランティア活動の安全管理】
安全に対する心構え、作業を行なう服装、ヘルメットや実習で使用する刃物(ノコ、ナタ)の説明を行なう。
安全に関する基本の徹底を説明し、消防署での安全講習の受講の紹介を行なう。
【ロープワークの実践】
各自、麻ロープを使用して引き解け結びを、実際の活動の場面を想定して反復練習を行なう。
また、仮留め結びの説明と活用方法の説明を行なう。
実習:【間伐の方法】
講師より間伐の目的、選木、伐倒方向についての説明の後、実際に
伐倒に移る。
ロープセット(ロープ・スリング・滑車の位置)及びメイン・コントロール
ロープの役割と引き方の説明の後、受講者へ水平に切る、ノコで切
る場合は足場を変えない等講師の指導のもと受講者が受け口、追い
口を入れて伐倒を行なう。
無事、掛かり木もなく、安全を確認して目標の伐倒方向へ倒すことが
できた。
実習:【造材の方法(枝払いと皮むき)】
伐倒した木を安全な位置に移動後、枝を「ノコ」で枝払いの実習を行なった。
また切り終えた枝を「ナタ」を使用して細かく始末することで使用方法の復習を行なう。
引き続き講師指導のもと竹べらを使用して皮むきを行なう。受講者は2名のため、1本の皮
むきには時間を要するとの予測に反して、皮がスムーズにしかもほぼ1枚の状態で剥がす
ことができた。芽吹きの季節に恵まれ、初回から簡単に剥けたことを受講者には「まれ」な
出来事として、認識してもらい予定の実習を終えた。
【閉講式】
花の里へ移動後、道具の手入れ方法を説明して手入れを終了。
天候が危ぶまれたが、天気予報の通り開講式後には雨はやみ、急速に回復したためほぼ予定の日程を消化した。また怪我をした方もなく無事終了できた。
【実習を通した感想】
第1回「森づくりとノコ・ナタの使い方」
【日時】2022年4月16日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・鳩ノ巣フィールドの概要説明
・実習:手元ロープの作成とロープワーク(引きとけ結び)
・実習:ノコとナタの使い方
・実習:ノコとナタを使用して枝払いの実践
・ノコとナタの手入れ
【参加者】6名:室伏、早川、田中、長岡、上島、立川
【スタッフ】講師:牧田、関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【集合・開講式】
集合:検温及び体調チェック
開講式花の里の広場:開講式、準備体操、自己紹介
【服装、安全確認、装備の説明】
作業を行なう服装、ヘルメット及び実習で使用するノコ、ナタの説明を行なう。
安全に関する基本の徹底を説明後、各自装備して、体験実習を行なうフィールドまで案内、鳩ノ巣フィールドの成り立ちを施業内容の説明と感染防止チェックリストをもとに受講前後の体調管理と受講中のソーシャルディスタンス等のあり方について確認を行なう。
【実習:手元ロープの作成】
各自、麻ロープを使用してこれからの活動に必要な、ロープの作成を行なった。講師の説明に従い、索端止めとアイ・スプライス(さつま編み加工)を悪戦苦闘しながら、何とか参加者全員完成させることができた。そして自分で作成した手元ロープで引きとけ結びの練習を行なった。
【実習:ノコとナタの使い方】
2班に分かれて講師よりノコの種類と構造、使用方法の基本、安全で楽に切れる姿勢の説明後、実際に各自丸太切りを行なった。
ノコをはじめて使用した参加者はいなかったが、改めてノコの基本を学ぶことが新鮮で基本を学ぶことができた。
同様にナタの種類と構造、使用方法の基本の説明後、クイの作成をおこなった。ノコとは違い、ナタをはじめて手にする参加者が多く戸惑いながらも講師の指導により、後半はコツをつかめた様子だった。
【実習:枝払い】
講師指導のもと用意された木の枝を「ナタ」で枝払いの実習を行なった。安全なナタの使用方法の実習後、怪我なく枝払いを行ない、切り終えた枝を始末して実習の全工程を終了した。
【閉講式】
花の里へ移動後、道具の手入れ方法を説明して手入れ終了。
終日晴天に恵まれ予定通りの体験会を滞りなく、また怪我をした方もなく終了できた。
【実習を通した感想】
・今回習ったロープワークも含め反復練習をして身につけて行きたい。
・今回の実習はとても楽しく、是非続けて参加したいと思う。
・実習が理論的な説明のもとに行なわれて頭に残った。
・ナタの使用は新たな経験で反復練習を続けたい。
森林塾体験会
【日時】2022年3月5日(土)
【場所】鳩の巣フィールド
【実施概要】
・鳩の巣フィールドの案内
・間伐体験
【参加者】3名:早川、氏家、小勝
【スタッフ】講師:牧田、関、星野 アシスト:丸山
【報告者】丸山英二
【集合】
9:40:鳩ノ巣駅前に集合
参加者確認、体調確認、検温後、花の里へ移動
花の里の広場にて開講式、準備体操
【鳩の巣フィールドの案内】
ヘルメット及び実習で使用するノコ、ナタを各自装備して、体験実習を行なうフィールドまで案内、鳩ノ巣フィールドの概要及び「実践・森づくり技術講座」の活動内容の説明を行なう。
【間伐の体験実習】
事前に選定されたフィールドで、対象木の伐倒の体験実習を講師の説明のもとに行なった。
伐倒は危険と隣り合わせの作業であることを理解させるとともに、体験者の安全を配慮して伐倒方向を決定した。
講師により伐倒木にメインロープとコントロールロープをかけ、受け口・追い口切りの方法を実践を交えて説明を行なった。追い口を切り、体験者と講師でメインロープを引き、無事に伐倒は終了した。
対象木の重心、幹の傾き、枝張り等の事前選定の条件が整っていたため、予測通り目標方向に滞りなく伐倒できた。
【枝払い・皮むきの体験実習】
講師指導のもと倒した木の枝を「ノコ」で枝払いの体験実習を行なった。安全なノコの使用方法の説明を受け、怪我なく枝払いを終了した。
引き続きヘラを使用して皮むきを行なった。この作業はコツを掴むまでに多少時間を要したが、皆さん悪戦苦闘しながらも要領を得ることができ、予定した体験実習を終了した。
【閉講式での振り返り】
終日晴天に恵まれ予定通りの体験会を滞りなく、また怪我をした方もなく終了できた。
さらにこの体験会を通して鳩ノ巣フィールドでの自然との関わりについても理解していただいた。
【今回の体験会を通した感想】
・友の会で漠然と参加したことはあるが、今回の体験実習は重く感じ、是非続けて参加したいと思う。
・以前に参加したことがあるが、いつ来ても新鮮でまた参加したい。
・花の里へ来るのは8年ぶりで、様変わりにおどろかされた。